ゼロから作る「映画鑑賞スケジュール管理アプリ」

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「キャラクター」が知られているということ

 とあるキャラクターの機能を語るときに、「シルエットだけでそのキャラクターだとわかるのがすごい」と言われるようなことがある。この物言いは往々にして、単なるシルエットがある特定のキャラクターだとすぐさま同定できるという、想像することの容易さの称賛である。パッと見の形からしてわかり易いよう、よく考え練られた造形をしている、だからそのキャラクターだとすぐに認識できたのだ、と。
 しかしキャラクターの認知過程というものは、実際にはそれとは逆の方向で進行するのではないか。シルエットによる識別のし易さなどキャラクターの有用性にまったく貢献しないと言いたい訳ではない。ただぼくは、「シルエットだけでそのキャラクターだとわかる(くらいにそのキャラクターが有名になった・できた)のがすごい」ということこそが、より大きな意味を持つと思うのだ。
 キャラクターのシルエットが洗練されているからといって、それだけですぐさま誰にでも名の知られたキャラクターになれるというわけではない。元々そのキャラクターを知っている。だからシルエットの情報のみでも何のキャラクターが描かれているのかわかる。
 とあるキャラクターが既に有名になっているという前提があるとする。キャラクターの視覚的特徴の分析から有名になった要因を引き出そうとこだわるあまり、その前提があまり意識されなくなり、結果、「シルエットだけでわかる理由→有名だから」という実際の論理の逆転(「有名な理由→シルエットだけでわかるから」)が可能になるのかもしれない。